こんにちは。
家族4人、山形暮らしをはじめました。伊藤 秀和(@hidecch999)です。
町の面積が2/3が田んぼで、“三川町は農業の町”と良く言われますが、農業従事者の高齢化や、後継者問題は深刻。
実際、日本の農業従事者の平均年齢は66.6歳(※1)、うち年齢別割合をみると10代・20代を合わせてもその数は3%程度。
そんな中三川町で高卒後にすぐ新規就農農家として創業し、若手農家として熱い思いを持って活躍している農家さんを取材させて頂きました!!
今回のミカワビトは斎藤学さんからご紹介を頂いた菅原義弘さんにインタビューさせて頂きました!!
ところが、義弘さんは高校卒業後すぐに2年間の農業研修を受け、新規就農に向けて動き出す!!
義弘さんは、一昨年「えごま油」の開発販売で三川町でも話題に!!
この記事ではそんな若くしてすぐに農家デビューを飾った義弘さんの決意と思いについて迫ります!!
地域での自分の好きを仕事に変える方法を模索している方必見の記事です。
目次
ミカワビト
菅原義弘さんってどんな人?
1995年三川町生まれ。
三川町の中学を卒業あとは、鶴岡市の農業高校に進学。
高校では剣道部に所属し、日々継続して物事に打ち込むことの大切さを学ぶ。
高校卒業後は県認定の農業研修を2年間受ける。
そのときに教えて頂いた農家の先生である.阿部晃士さん・佐藤伸和さんに憧れ、農業は自分の天職だと思い就農を決意。
自分で早く自立した農業経営者になりたいと思い、親の事業の後継ではなく、自身で畑を買いつけ20代での新規就農に至る。
研修2年・新規就農3年目で庄内の若手有機農家の新生として注目されている。
一昨年は「えごま油」の開発販売をし、年間250本を売るほどの農家に。
農業経営者として、最近は農業簿記(2・3級)の資格取得に向けて簿記も勉強中。
高卒後すぐに新規就農しようとしたきっかけとやりがい
高校を卒業するまで全く興味なかった農業。
父の紹介で二年間先進農家さんに研修してもらい、仕事を教えて頂きました。
そこに私の農業の先生方がいるのですが、その人達が本当にかっこよく、こんな人になりたいという風に思ったのがきっかけです。
鶴岡の阿部晃士さんと、櫛引の佐藤伸和さんです。
一年目、鶴岡市谷定の阿部晃士さんに教えて頂きました。
社会に出てなにもわからない私に、一から基本的な農作業をはじめとした、果樹、野菜、水稲の基本的な作業の仕方を教えて頂きました。
学ばせてもらったことは本当に多かったのです。
軽トラックはしっかりと道の端に寄せることや、草刈の草を農道・公道に出さないようにするなど、当たり前と思われていることですが、当たり前の常識を一年目にしっかりを教えて頂いたのは本当にありがたかったです。
二年目は櫛引の佐藤伸和さんから学ばせてもらいました。
高付加価値のついた水稲や野菜、加工品といった栽培や製造を行わせていただき、一緒に販売先にあいさつなども行かせてもらい、いかに販路の確保というのが大切かということを学びました。
機械をよく故障させてしまったりいろいろ失敗してしまう私に対し、一切怒ることなく笑顔で「故障のおかげで修理の仕方が身につく」といつも笑顔でいってもらっていました。
そうして興味を持った農業。
有機農業が盛んな町に生まれたので、ここでやらなきゃ男じゃないと思い新規就農を決意しました。
はじめは何もかもがわからなかったです。
農地の確保、書類の書き方、お金、目標、なにもかもが分からなく大変でした。
農地がなかなか確保できず、その影響で収支計画の見積もりもたたなかったのですが、三川町の農政係の方をはじめとしたいろいろな方に助けて頂きなんとかなりました。
色々大変ですがそんな時は、余計なことを考えないようにひたすら体を動かすようにしてます。
悩んだら腕立てをするか全力で走ります。
気分転換をしながら、周囲の人にアドバイスを受けながら、今の自分にやれることをコツコツ、コツコツ続けました。
そうして継続的に続けて行くことで、効率的なやり方がわかり、周りの方々の支えもあり、おかげ様でなんとが無事に就農!!
今こうして農業をしていると、芽が出た時、植え付けしたとき、景色が変わる時、収穫の時、食べるとき、お客様においしいと喜んでいただける時、すべての作業に幸せを感じます。
これは、天職なんだと思います。
義弘さんが販売開発した「えごま油」とは?
無農薬無化学肥料栽培で育て、低音圧搾一番搾りのえごま油です。
えごま油1本を絞るのに、約1kgのエゴマを要します。
無農薬無化学肥料栽培のエゴマ油は大手通販サイトでもなかなか手に入れるのは難しく、山形産無農薬化学肥料栽培というのは、本当に珍しいもの。
農薬を使わない分、除草は困難を極め、三回以上の土寄せ、草取りを行います。
こうして、無農薬無化学肥料栽培で育てたエゴマ油は、栄養面も味覚の面でも段違い!!
健康に良い油となってます。
具体的には、人間の体内では生成出来ないαリノレン酸という脂肪酸成分が他の油と比べて群を抜いてます!!
効能としても、以下の通り。
- 血行の改善
- 動脈硬化の予防
- ガンの発症を抑える
- 血圧の上昇を抑える
- アレルギー体質の改善
- 記憶、学習能力の向上
- 視力の回復
えごま油は様々な方の支えや自然の恵みによってできた農産加工品です。
今後もお客様の健康を願い誠心誠意、無農薬無化学肥料栽培で栽培していきます。
三川町はどんな町?
空気がきれいで自然が豊かな町です。
一方で近くにイオンがあったり、その周辺には生活に必要なお店が全て揃っている暮らしやすい町と言えます。
イオン周辺には新興住宅も増えており、そのおかげで人口も増えており、良いことです。
そして、庄内平野は農業を行うのには申し分ない環境が揃っており、「土・水・空気」とこれ以上ない最高の環境で農家をやらせてもらっております。
良さの1つである土地が平らなこと。
土地が平らなことにより、肥料や水がまんべんなく行き渡り、作物に平等に栄養がいくんだと思います。
草刈などの作業もしやすいです。
また、こんなに有機農業が盛んな場所もなかなか無いんだと思います。
先進農家さんもたくさんいて、中でも特にお世話になっているのが、菅原誠さん 齋藤祐一さんです。
有機栽培を行う上で特に面倒を見てもらったり、相談にのってもらったりしていて本当にありがたいです。
足りないものとしては、娯楽施設でしょうか。
カラオケボックスや漫画喫茶。
酒田や鶴岡に行けばありますが、もっと近くにあれば気軽に行けるのになという思いはあります。
三川町のオススメはこれ!
2つ紹介させてください!!
リラックス空間、菜の花温泉田田!!
様々な種類の温泉とロビーにある囲炉裏がとてもいい雰囲気を出しています。
マイナスイオンルームなどはなかなか見ることの無い設備でオススメです。
そしてなんといっても、「えごま油」
たくさんの人の支えによりできたこの「えごま油」で、この三川町を活性化していきたいと考えております!!
今後の目標は?
今後高齢化が進み農地を託されることが多くなり、有機栽培も行うひとが減ってくると思います。
それまでにそれを受け入れられるような器量のある人物になることです。
有機栽培中心に加工品も作りたいと考えています。
ご自身の活動の宣伝をどうぞ!
就農開始一年目は、田んぼ3枚・畑2枚の作付け面積から農業をスタートいたしました。
それが今では田んぼ11枚までに広がり、そのほとんどを有機栽培(農薬化学肥料を使わない栽培)で行っています。
除草剤の消毒液も使えないので、病気になったり、雑草が生えてしまいます。
そこで田んぼの中に鴨を入れたり、機械で除草したり、直接人の手で取ったり。
手間暇はかかりますが、安心安全のおいしいお米が出来上がります。
えごまも無農薬無化学肥料栽培で、油まで加工して栽培。
aリノレン酸という良質な油はえごま油の60%の成分を占め、動脈硬化、脂肪燃焼、脳梗塞などに効果があります。
まとめ
若くして、有機栽培での新規就農に踏み切った義弘さん!!
インタビュー開始から熱い思いに溢れている若手農家さんでした。
三川町から日本の農業を盛り上げて行って欲しい存在ですね!!
これからのご活躍が楽しみなミカワビトでした!!
※1・・・農林水産省データより(http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html)